2019 年 65 巻 3 号 p. 167-172
チモシーのシバムギ(QG)およびリードカナリーグラス(RCG)に対する競合力の栄養系間差異と評価方法について,両雑草との混植下においてチモシーの20栄養系を用いて検討した。その結果,乾物重について大半の収穫時において有意な栄養系間差異と中程度から高い広義の遺伝率が認められ,育種改良の可能性が示唆された。また,本競合力の指標である2か年合計乾物重は両雑草競合条件間で強い遺伝相関を示し,さらに1,2番草収穫時の草勢と1,2番草収穫後の再生草勢は2か年合計乾物重と強い遺伝相関を示した。したがって,RCG競合条件と比べチモシーへの抑圧が過大でなく,調査がより簡便であるQG競合条件において草勢を評価することにより省力的な選抜が可能と結論づけられた。