抄録
農業地理研究委員会は,これまで1968年10月に鳥取, 69年4月に東京,同年10月に仙台,70年10月に奈良においてそれぞれ全体集会を開き,発足当初の話合いに基づいて,既往成果の集約といった作業に取り組んできた. 70年4月の東京での学会では,農業地理シンポジウムが「農業地理学の性格と課題」をテーマとしてもたれた.前述の全体集会での発表内容は,奈良でのものを除き,本誌 42, 3, 42, 9, 43, 2の各巻号に逐次概報され,シンポジウムについては3人の発表のうち1人の分が43, 7に掲載された.このシンポジウムで,筆者は研究委員会活動についての経過報告を試み,全体集会での発表内容を中心に述べた。今回農業地理学に関する論文が特集されるに当って,関連報告を加えることになったので,前回の発表を骨子として,これまで報告された全体集会ならびにシンポジウムの諸発表を紹介しながら,筆者個人の立場から若干のコメントを行なうことにする.