地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
ISSN-L : 0016-7444
関東諸河川の水質の変貌
三井 嘉都夫
著者情報
ジャーナル フリー

1972 年 45 巻 2 号 p. 76-87

詳細
抄録
1959年以来の水質現地調査結果に基づき,大都市周辺地域の一事例として利根川,荒川水系に包含される中川流域諸河川の水質の階級区分を行ない,水質汚濁分布図を作ると流域の都市化と対応した地域相関が見られる.従って都市化現象と諸河川の水質との関係から新たな地域区分が試みられた.また水系別の汚濁度は,流量や排水量と深い関係を示し,季節的にも時間的にも変化がみられるが,元荒川が最も汚濁度が高く,古利根川,見沼代用水,江戸川の順となる.汚濁化は経年的に見て1962年以後急激に進んできた.この時期に吾妻川でも石灰中和工場が建設され,強酸性水が中性ないしアルカリ化し, 1964年以後利根川本来の水質体系にも大きな変化を与えている.
著者関連情報
© 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top