地理学評論
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天塩川下流平野の微地形と土地利用に機能した地形の属性
籠瀬 良明
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1972 年 45 巻 8 号 p. 535-548

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抄録
1. 天塩川下流沖積平野の微地形には,その地域をめぐる地形的・地質的背景を反映して,広い泥炭地とそこを取巻く旧自然堤防の発達など多くの特徴がある.2.かつて農家は旧自然堤防上の洪水の安全性,畑(平均7.5ha)ば氾濫原の排水性などに支えられて穀しゅく農業を行なっていた. 3. 昭和30年代末からは近接の泥炭地を牧場に開いて, 30ha・乳牛30頭以上の専業酪農に転換しつつある. 4. このような農業様式の大転換の動因は経済成長による農政の転換,その波及の結果である.ここでは前の時代,後の時代にそれぞれ,地域の性質,とくに地形の属性のどれとどれが具体的に機能したかを指摘してみたい.
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