日本歯科理工学会学術講演会要旨集
平成14年度春期第39回日本歯科理工学会学術講演会
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第1日 一般講演(口頭発表)
チタンの変色について
—過酸化水素を含む溶液中での電気化学的挙動—
阿部 智行松本 まき子吉成 正雄河田 英司小田 豊
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p. 15

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抄録
チタンによる補綴物が普及してきているが, チタン製金属義歯床が変色したとのトラブルが散見される. 各種義歯洗浄剤および義歯洗浄剤成分による変色について調べるとともに, その原因について検討を行い, 強アルカリ性の義歯洗浄剤が変色の原因となることを明らかにした1). また, 第37回日本歯科理工学会において電気化学的側面から変色の原因の検討を行った2). その結果, チタンの変色にはNaOHなどのアルカリ成分および過酸化水素の存在が大きな要因の一つであることを明らかにした. そこで過酸化水素の影響を詳細に検討するために, 過酸化水素濃度を変えてチタンの変色および電気化学的腐食挙動を検討した.
以上の結果より, 0.2mol/LのH2O2濃度でも変色が認められ, 過酸化水素は濃度依存的にチタンの変色および腐食に影響を与えることが, またその影響は電解質の存在でより顕著になることが明らかになった.
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© 2002 日本歯科理工学会
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