日本歯科理工学会学術講演会要旨集
平成14年度春期第39回日本歯科理工学会学術講演会
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第1日 一般講演(ポスター発表)
光印象法による口腔内形状直接計測 (第1報)
—印象精度向上のための歯面処理法について
小島 哲也荘村 泰治絹田 宗一郎長尾 光理若林 一道中村 隆志高橋 純造
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p. 43

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抄録
歯科臨床においては, 診査, 診断, そして修復物や義歯の製作といった治療のために, 印象を採得して歯列模型を作製する方法が一般に行われている. この方法は簡便であるものの, 乳幼児, 障害者および嘔吐反応を起こす患者などでは印象採得が困難であること, 精度が術者の技術に依存すること, 印象から石膏模型が完成するまでに時間を要すること, および模型の保管スペースを確保する必要があることなどの問題がある. 口腔内を直接計測可能な印象法が開発されれば, これらの問題を解決できる可能性がある. 現在, 口腔内直接光印象法を用いセラミックスによるクラウンやインレーなどをチェアサイドで製作可能なシステムも開発されている. しかし, このシステムの計測装置では歯列全体の形状を取得することや口蓋部の印象を行うことは困難である. そこで本研究は, 非接触三次元形状計測装置を用いて口腔内を広範囲に直接計測を行うことを試みた. 光印象の場合, エナメル質の光透過性の問題があり, 歯面に処理を行うことが必要である. また, 臼歯部を計測するためには光を口腔内に導入する方法を考慮する必要がある. 今回は, 歯面処理用パウダーの塗布と口腔内ミラーを用いて口腔内三次元形状の光印象を試みた.
一方, 歯面処理後はエナメル質表層部が計測できており, 歯面の三次元形状が確認できた.
一方, ミラーを用いて上顎の咬合面を計測したところ, 図3に示されるように咬合面だけでなく, 口蓋を含めて計測することができた.
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© 2002 日本歯科理工学会
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