日本歯科理工学会学術講演会要旨集
平成14年度春期第39回日本歯科理工学会学術講演会
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第1日 一般講演(ポスター発表)
歯科領域における診断および手術への顎顔面部3次元データの応用
若林 一道荘村 泰治北川 太二小原 浩古郷 幹彦中村 隆志松矢 篤三高橋 純造
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p. 44

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抄録
我々は, これまで口唇部特徴点間の3次元長さの測定, および口唇口蓋裂患者の口唇形成術における切開線の3次元形状の評価をラインレーザ光スキャン方式超高速3次元計測装置VIVID700を用いて行ってきた. この装置では計測ピッチが0.6mm程度と少し粗いこと, 光学系の関係で口唇付近にノイズが発生することなど切開線シミュレーションを実際の臨床で用いるためにはいくつかの問題があった. しかし, VIVID700と比べ約2倍の分解能を有するVIVID900が開発され, より精度の高い計測が可能となった. そこで, この装置で計測したデータを用い口唇付近の三次元測長を行いその精度を検証した. また, 口唇口蓋裂患者の形成手術では口唇から口蓋にかけて切開が行われるため, シミュレーションを行うにはその間の連続的な3次元データが必要である. そこで, 口唇口蓋裂患者の顔面モデルを本装置で多方向から計測し, 口唇から口蓋にわたる3次元構築を行った. そして得られたデータを用い, 同部の切開線のシミュレーションを試みた.
実際の縫合を考慮すると切開には0.5mm程度の精度が必要と考えられるが, 本装置により得られた結果は術前に計測した顔面データを用い切開線の3次元形状を評価するのに十分な精度を有すると考えられた.
多方向からの計測により正面から認識できない口蓋部の形状デ-タも取得することができ, 口唇から口蓋にかけての複雑な形状を再現できた. 図に示したように, 本データを用いることにより口唇から口蓋にわたる切開線をシミュレーションすることができた.
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© 2002 日本歯科理工学会
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