抄録
われわれはこれまでに, いわゆる“5倍速コントラアングルハンドピース”に関する実験を行い, 切削荷重1), 切削面の表面性状2, 支台歯形成面の評価および切削感に関するアンケート調査3)および切削時間および上肢の筋の筋活動への影響4)などについて検討した. アンケート結果3)から, 5倍速コントラアングルハンドピースは支台歯形成面の表面粗さがわずかに増加するものの, うねりのない形成面を得やすく切削感もエアータービンと比較して問題ないが, 重量が大きく, 振動も大きいといった声も聞かれた. そこで前報4)では, 筋電図により検討したところ, 支台歯形成時に5倍速コントラアングルハンドピースではエアータービンより力を入れて形成していることが明らかとなった. 今回は, 3報および4報の結果から, 切削時の手指を計測解析した.