日本歯科理工学会学術講演会要旨集
平成14年度春期第39回日本歯科理工学会学術講演会
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第2日 一般講演(ポスター発表)
生分解性材料を利用した抗菌剤の放出システム
—抗菌剤の溶出挙動と抗菌性—
角田 宗弘今井 庸二
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p. 92

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抄録
生分解性材料が歯科領域においても口腔外科, 歯周病治療などの分野で関心を集め, 応用もすすめられている. 演者らも生分解性高分子である乳酸/グリコール酸共重合体(PLGA)の基礎的研究および応用研究を行ってきている. その一環として各種抗菌剤を含有させたシートを作製し, 抗菌剤の溶出, PLGAの分解, および作製した抗菌剤含有シートの口腔内常在嫌気性菌に対する抗菌性評価を行い, その結果については本学会でもすでに報告した. 本研究では, PLGAに新たな5種類の抗菌剤を含有させたシートを作製し, 抗菌剤の溶出, PLGAの分解, および口腔内常在嫌気性菌に対する抗菌性評価を行った.
以上の結果から, 各種抗菌剤の溶出量は, 分子量が急激に減少する1∼3日, 低分子分解物が急激に溶出する2∼3週において, 増加する傾向が認められた. また, 5種類のシートの全てに抗菌性が認められたが, その現れ方は抗菌剤の種類により大きく異なることがわかり, それは各抗菌剤の溶出パターンとかなり関連していた. 抗菌性としてはCTCが最も安定していた.
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© 2002 日本歯科理工学会
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