肺癌
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原著
術後病期II~IIIA期非小細胞肺癌に対する分割投与法によるシスプラチン,ビノレルビン併用術後補助化学療法の忍容性と有効性に関する後方視的検討
山口 哲平中西 亨磯谷 澄都林 正道星野 多美魚津 桜子森下 真梨子峯澤 智之岡澤 光芝今泉 和良
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2013 年 53 巻 4 号 p. 318-323

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抄録
目的.シスプラチン(CDDP)分割投与によるビノレルビン(VNR)併用術後補助化学療法の安全性および有効性を検討する.対象と方法.2007年5月~2011年12月に大細胞神経内分泌癌を除く非小細胞肺癌,術後病期II~IIIA期症例で,CDDP 40 mg/m2,VNR 25 mg/m2を第1,8病日に投与し21日間隔,4サイクルを術後補助化学療法として行った30例について,毒性,完遂率,無再発生存率,全生存率を後方視的に検討した.結果.G3/4の血液毒性は,好中球減少29例(97%),白血球減少18例(60%),貧血2例(7%),発熱性好中球減少症3例(10%)を認めた.G3/4の非血液毒性は,感染を5例(17%),トランスアミナーゼ上昇,注射部位反応を1例(3%)ずつに認めた.全30例中24例(80%)で4サイクル完遂でき,治療関連死亡例は認めなかった.CDDP,VNRの総投与量中央値はそれぞれ320 mg/m2,178 mg/m2であった.無再発生存率は1年82%,2年63%,3年46%,全生存率は1年93%,2年89%,3年84%であった.結論.CDDP分割投与によるVNR併用術後補助化学療法は,日常臨床で十分に投与可能な忍容性と有効性を有すると考えられた.
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© 2013 日本肺癌学会
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