抄録
70歳男性.検診異常精査の胸部CTで,右中下葉間縦隔側に接しS7から中葉に浸潤する35 mm大の腫瘤を認め,PETでSUVmax:4.0の集積あり.針生検による術中迅速病理検査で肺癌を疑い,胸腔鏡下中下葉切除術を施行した.病理所見では,やや大きめのB cell優位のリンパ球が濾胞を形成して集簇し,PCRでクローン単一性に乏しくpolyclonalな増殖を示したことからnodular lymphoid hyperplasia(NLH)と診断した.NLHは非常に稀で,画像上は肺癌に類似し,組織所見はMALTリンパ腫との鑑別が重要である.