肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
肺癌患者における細胞性免疫能の検討
臨床病期, 治療, 予後との関係について
酒井 秀造
著者情報
ジャーナル フリー

1980 年 20 巻 3 号 p. 251-259

詳細
抄録
肺癌患者136例についてッ反, DNCB皮膚反応, PHA反応, T細胞の検索をか色行した.DNCB皮膚反応, PHA反応は肺癌例が対照例に比べ低下を示した.ツ反, PHA反応, T細細数は病期により差を生じた.放射線照射によりツ反陽性率は低下し, PHA反応も低下したが, 数ヶ月で回復を示した.生存率は病期の進行に従い低下を示した.III期症例においてはM0群とM1群に生存率の差を認めた.またIII期症例のうちPHA反応の高い群は予後がよかった.
著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top