大阪大学医学部第1外科
徳島大学医学部第2外科
住友病院内科
1986 年 26 巻 4 号 p. 433-438
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中間気管支幹に発生した脂肪腫を経験したので報告する.症例は58歳の男性で, 咳嗽・膿性痰・発熱を主訴として受診したが, 肺結核症のため左上葉切除と胸廓成形術を受けた既往歴があり, 混合性の呼吸機能障害を認めたため, 気管支鏡下に切除を行ない, 断端をNd-YAGレーザーにて焼灼した.本邦では現在まで11例の気管支脂肪腫が報告されているが, 気管支鏡下に切除された報告はなく, 低肺機能の症例では有用な治療法と考えられる.
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