肺癌
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非小細胞性肺癌に対する化学療法+放射線療法奏効後の手術所見と予後の検討
米田 修一吉田 清一吉井 章野口 行雄砂倉 瑞良西村 仁志山本 光伸出雲 俊之
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1991 年 31 巻 2 号 p. 175-182

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抄録

当初切除不能と判断された非小細胞性肺癌91例に対し, 放射線療法の前後にcisplatinを含む化学療法を併用し68例の奏効例が得られた.このうち10例 (IIIA期4例, IIIB期6例) に対し, 局所のコントロールを目的として切除術を行った.その結果, 組織学的に悪性細胞が消失していたのは4例に認め, 絶対的治癒切除7例, 相対的治癒切除3例であった.手術直後に死亡した1例を除き9例は術後18~55カ月で健在である.

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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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