肺癌
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空洞形成を伴う肺転移を生じた悪性黒色腫の一剖検例
佐々木 結花鈴木 公典安田 順一山岸 文雄庵原 昭一小林 まさ子
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1991 年 31 巻 4 号 p. 579-584

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抄録
悪性黒色腫にて左踵部広範切除後, 肺転移巣に薄壁空洞を伴い, 巨大嚢胞化した1例を経験した.当初, 肺結核が疑われたが, 当院転院後の検杳にて悪性黒色腫の肺転移, 気管支内転移と診断され, 術後4年で呼吸不全により死亡した.剖検で胸部エックス線写真上の異常所見全てが悪性黒色腫肺転移と診断された.悪性黒色腫肺転移としては空洞形成という極めて稀な所見を呈した1例と考えられた.
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