2014 年 83 巻 1 号 p. 6-13
らい菌の薬剤耐性変異を迅速・簡便に検出する方法として特殊なリアルタイムPCR法、Hp-rPCR (hairpin primer-realtime PCR) 法を試みた。標的部位は耐性変異の報告がある、ダプソン耐性を示すfolP1遺伝子のコドン53位の第1塩基と第2塩基、55位の第2塩基の計3カ所、リファンピシン耐性を示すrpoB遺伝子コドン441位の第1塩基、451位の第1塩基、456位の第2塩基、458位の第2塩基の計4カ所、そしてキノロン耐性を示すgyrA遺伝子のコドン89位の第1塩基と91位の第2塩基の計2カ所で合計9カ所を選択した。3種のらい菌分離株 (Thai53, Zensho-2, Zensho-4) について調べたところ、これら9カ所の標的部位の変異の有無がはっきりと確認できた。同様に、ブラインド15サンプルの9カ所 (合計135カ所) の変異の有無を調べた結果、1か所が判定困難であったものの、99%以上の正解率を示した。