高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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教育講演
認知症の生活・活動障害
大沢 愛子前島 伸一郎荒井 秀典
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2021 年 41 巻 2 号 p. 204-209

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抄録

  一般に認知症の診療では, 認知機能や認知症の行動・心理症状に着目することが多いが, 認知症の障害の本質は生活障害である。生活を営む認知症者とその家族にとっては, 認知機能はもとより, 身体機能や日常生活活動 (ADL), 手段的 ADL を含む生活能力の維持が重要であり, この観点からも治療や支援を実施すべきである。身体機能の低下や内科的な全身状態の悪化は生活や活動を阻害する大きな要因で, BPSD の悪化の原因にもなるため, 転倒予防のための運動療法や薬剤の見直し, 生活習慣病予防のための生活指導なども合わせて実施することが望ましい。また, 認知症者は新型コロナウイルス感染症による活動自粛など, 環境変化の影響を受けやすく, BPSD の増加や介護負担の増大にもつながるため, 在宅活動ガイドや介護保険サービスなどを適切に用いて, なるべく生活や活動を維持できるよう, 介護者と連携しながら工夫を行うべきである。

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© 2021 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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