超高齢社会において, 高齢者の社会参加と活躍がますます重要性を増している。高齢者が充実した生活を送り, 社会参加活動を続けるためには, 心身の健康状態の維持が不可欠である。特に, 認知機能の維持は高齢者の生活の質と社会参加において重要な役割を果たす。本稿では, 時代とともに変化する認知機能低下予防のアプローチについてふりかえり, デジタルヘルス市場の拡大と情報通信技術 (ICT) を活用した認知トレーニングについて概観する。そして, 具体的な事例として, 我々が現在取り組んでいる virtual reality (VR) を活用した展望記憶トレーニング (VR-PMT) について報告し, 予備研究から得られた VR がもたらす新たな可能性や高齢者のテクノロジーへの適応性に関して述べる。