著者は,特別支援学校や通常学校の先生とともに,一人ひとりの児童生徒の困り感の軽減を目指し,マルチメディアを扱うことのできるドットコードを用いた手作り教材の開発と教育実践,テキストをハイライトし同期を取って読み上げを行う Media Overlays 機能を有する電子書籍の開発と教育実践,Augmented Reality(拡張現実)を用いた教材の開発と教育実践を行なっている.この手作り教材の制作と教育実践の取り組みは,国内の 150 近い学校やオマーンや米国の学校の先生や研究者との共同の活動へと発展している.今回,これまでのオマーンの学校の先生との取り組みを発展させるとともに,新たに,中国,韓国の研究者や学校の先生との共同の取り組みを開始することができた.障害者の権利に関する条約に基づき,障害のある児童生徒や学習に困難を抱える児童生徒が十分に教育を受けられるための合理的配慮及びその基盤となる環境整備が焦眉の急となっており,本研究は,日本発の技術を用いた国内の学校の先生との共同の取り組みの成果を,海外の学校における児童生徒の教育の課題に資するものである.