2020 年 2020 巻 30 号 p. 358-367
本研究の目的は,質的キャリア・アセスメントツール ‘My Systems of Career Influences (Adolescent)’の日本における有効性と今後の課題を検討することであった.日本の大学生 19 名を対象に,MSCI を用いたキャリア教育を 7 セッション実施した.セッション終了後,受講生に質問紙調査を行ったところ,MSCI の意義は 7 ポイントスケールで平均 5.58(standard deviation .84)であり,日本の大学生の適用の有効性が示された.今後は,環境 ‐ 社会レベルの影響を認識しづらい青年や自分の人生に対するコントロール感の低い青年の心性を明らかにし,支援アプローチを開発することが課題である.