人間生活文化研究
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短報
アパレルの DtoC ビジネスと販売促進の研究
吉井 健
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2024 年 2024 巻 34 号 p. 53-58

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抄録

 近年,アパレル市場において,リアル店舗に訪問せずにネット店舗で購買する消費者も増加してきた.そして,コロナ禍を契機とし,ネット店舗を立ち上げるメーカーも増えてきた.これらを背景とし,ネット店舗経由で直接消費者に販売するビジネスモデル,すなわちDtoC(Direct to Consumer)事業に着手する企業が増えてきている.一方,それを利用する消費者(以下,DtoCショッパー)における知覚リスク低減が課題になる.本研究では,DtoCモデルと消費者行動に焦点を当てた実証研究を行うことで,それを展開する企業としての販売促進課題を検討することを目的に置き,実証分析を進めた.本分析の結果,品質・性能懸念の解消が,DtoCショッパーの購買満足に最も影響を与えることが分かった.また,DtoCにおいてはライブコマース等の経験価値を高める施策により,販売促進に結び付く可能性も明らかに出来た.これにより,DtoC事業を行う企業のマーケティング施策案と今後の課題を提示した.

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© 2024 大妻女子大学人間生活文化研究所
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