日本育種学会・日本作物学会北海道談話会会報
Online ISSN : 2432-0307
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遮光処理が2穂型トウモロコシの絹糸抽出期の同時性、2穂着生率および収量に及ぼす影響
小林 弘金子 潤中世古 公男
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p. 28-29

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抄録

著者らは、2穂型トウモロコシでは、2段目雌穂の完熟要件として、2段目の絹糸抽出日が1段目雌穂とほぼ同時であること(絹糸抽出期の同時性)、および絹糸抽出後の登熟期間における両雌穂の発育にはこれまで指摘されているような頂芽優勢現象は必ずしも存在しないことを報告した。しかし、一般には密植などの光競合が強い条件下では、完熟した2段目雌穂の着生率が大きく低下することから、同化産物の多少は2段目雌穂の発育・生長を左右する主要な要因と考えられる。そこで、本研究では、絹糸抽出期前後に遮光処理を行い、同化産物の不足が2段目雌穂の着生要因である絹糸抽出期の同時性、ならびに登熟期における雌穂の生長に及ぼす影響について検討した。

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© 1994 日本育種学会・日本作物学会北海道談話会
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