人文地理学会大会 研究発表要旨
2003年 人文地理学会大会 研究発表要旨
セッションID: 406
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トランスナショナルな身体とローカルな実践
サモアにおける女性とテーラリング
*倉光 ミナ子
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抄録
“グローバリゼーション”という言葉が脚光を浴びてから久しい。グローバル化の波は南太平洋の小さな島嶼国家にも確実に押し寄せており、経済的・文化的な影響を与えている。サモアの場合、その影響を視覚的に示してくれるものの一つが身体を包む衣服である。とりわけ首都アピアにおける服装の変容とテーラリング(仕立)業の盛衰は著しい。この点に着目し、本発表は、アピア都市部において、テーラリングを自宅で営むサモア女性の活動や意識を紹介し、そこで繰り広げられるテーラーと顧客の間の相互作用がアピアの特異性を“グローバル”ではなく“トランスナショナル”なものとして捉えるための1つの視角になりえることを示していく。
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© 2003 人文地理学会
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