人と自然
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潮汐力と地震発生の相関関係について
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2010 年 21 巻 p. 95-110

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抄録
地球と.月および太陽の間に働く引力によって発生する潮汐力は,地球の自転によって,一日2回変動し, これによって潮の干満が起こる.それとともに,地球表面の岩盤も弾性変形し,変動するので,地震発生の引き金になる可能性がある.世界における過去の地震と潮汐力の関係を統計的に調べたところ,潮汐力が極小のときに地震発生が最も多いことが分かった.また,地震発生時の潮汐力の位相と方向は世界的な発生地域での分布に偏りがあるので,両者の間にその地域特有の整合条件があるように思われる.簡単な地震モデルで計算したところ,地殻移動による岩盤のnu断応力の臨界状態の一日の増分に対して,潮汐力はほぼ同等か少し小さい程度であるので,地震発生の引き金になりうる.また,大きな地震ほど剪断応力に比べて潮汐力の影響が大きくなるので,地震発生の位相が限定され,相関関係が強くなる.逆断層型地震の発生時の潮汐力の方向はプレート問の摩擦則により説明できる.
© 2010 兵庫県立人と自然の博物館
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