北海道畜産草地学会報
Online ISSN : 2434-138X
Print ISSN : 2187-5391
原著
北海道和種馬における林床植物のin vitro消化率と選択採食順位との関係
内山 知上田 宏一郎 秦 寛近藤 誠司
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 2 巻 1 号 p. 93-97

詳細
抄録

多様な林床植生を持つ林間放牧地内で北海道和種馬が採食する10種の林床植物のin vitro消化試験によるDM消化率 (試験1)および二者択一試験による植物の選択採食順位 (試験2)をそれぞれ測定し、林床植物のDM消化率と選択採食順位の関係について検討した。林床植物のDM消化率はフッキソウ、ミツバおよびアキタブキで70%と高く、ミヤコザサ、ミズヒキおよびスゲで40%程度と低かった。植物の選択採食順位はミヤコザサ、ミゾソバおよびスゲで高く、ヨブスマソウおよびフッキソウで低かった。同様の成分を持つ一部の植物種間においてはDM消化率と選択採食順位に正の相関が伺えたが、植物全体では負の相関が認められた。2次代謝産物を含む性質が大きく異なる林床植物間で選択順位を比較した場合、DM消化率の違いは選択採食において大きな要因でないことが示唆された。

著者関連情報
© 2014 北海道畜産草地学会
前の記事 次の記事
feedback
Top