保全生態学研究
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北海道東部釧路地方におけるニホンザリガニCambaroides japonicusとウチダザリガニPacifastacus leniusculusの分布 : 高校生による調査事例
一條 信明井上 雅史安藤 樹佐々木 舞在原 正泰吉田 薫
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2009 年 14 巻 2 号 p. 243-248

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抄録

2003年7月31日から2007年7月26日にかけて北海道東部釧路地方の各地で在来種ニホンザリガニと外来種ウチダザリガニの生息を調査した。その結果、7地点でニホンのみを、6地点でニホンとウチダを、1地点でウチダのみを捕獲した。ニホンのみが捕獲された5地点とニホンとウチダが捕獲された5地点それぞれについて、ニホンが捕獲される最下流の位置を調査した。ウチダが捕獲されなかった地点ではニホンは源流部より下流でも捕獲されたが、ウチダが捕獲された地点ではニホンは源流部だけで捕獲された。ニホンが捕獲された10地点と、今回とこれまでの調査からウチダが捕獲された10地点を選び、各地点の水質をBTB試験紙やパックテストを使用して測定したが、これらの値について両種の捕獲地点間で違いは見られなかった。この研究は顧問の指導の下で生物部所属の高校生5名が行ったものである。

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© 2009 一般社団法人 日本生態学会

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