論文ID: 2322
風力発電が生物多様性、特に鳥類やコウモリ類などの飛翔動物に負の影響をもたらすことが明らかになる中、温暖化対策を進めつつ生物多様性を保全するための情報の一つとして、鳥類センシティビティマップの重要性が高まっている。本特集号は、2018年日本生態学会第65回大会において、企画シンポジウムS03「鳥衝突を未然に防ぐセンシティビティマップの普及に向けて」が開催されたことを受け、特集号として企画された。本特集号では、鳥類に対する風力発電の環境影響に関し最前線で取り組む7人の識者が、鳥類のセンシティビティマップの有用性と課題について、それぞれの立場から解説する。