ヘルスプロモーション理学療法研究
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短報
健常若年男性が不織布マスクを着用しても運動耐容能は低下しない
非劣性試験
武田 広道堀江 淳横田 俊祐山本 若奈松岡 小梅池松 陽希岩城 隼人小谷 駿介森 悠馬
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2023 年 13 巻 2 号 p. 81-86

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抄録
目的:不織布マスクを装着しても非装着時と比較して最高酸素摂取量(Peak V ・O2/ kg)は劣らないという仮説を非劣性試験で検証することを目的とした。方法:健常若年男性29名(年齢20. 7±0. 8歳)に対して,不織布マスク着用有り条件と着用無し条件で心肺運動負荷試験を実施した。評価指標はV ・O2/kg とした。統計解析では,不織布マスク無し条件に対して,不織布マスク有り条件のPeak V ・O2/kg における非劣性試験を実施した。結果:非劣性試験の結果,Peak V ・O2/kg(差の平均値[95% 信頼区間],1. 08[-0. 77 to 2. 93])は非劣性マージン(3. 5 mL/kg/min)の上限内に収まっており,不織布マスク無し条件と比較して不織布マスク有り条件で非劣性が達成された。結論:不織布マスクの装着は,不織布マスク無し条件と比較してPeak V ・O2/kg が低下しないことが示された。
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© 2023 日本ヘルスプロモーション理学療法学会

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