抄録
[目的]座位での下肢荷重力測定法の検者内・検者間信頼性を検討した。[対象]大腿骨近位部骨折手術後の急性期患者13名(平均年齢80.8±6.3歳)とした。[方法]理学療法士2名が検者となり,測定値の再現性から検者内および検者間信頼性を級内相関係数(ICC)から評価した。[結果]検者内信頼性は,非術側(ICC=0.813~0.911)術側(ICC =0.960~0.963)ともに良好な再現性を示した。また,検者間信頼性は非術側(ICC=0.830)術側(ICC=0.956)ともに良好な再現性が示された。[結語]大腿骨近位部骨折手術後の患者を対象とした座位での下肢荷重力測定法の信頼性が確認された。