ヘルスプロモーション理学療法研究
Online ISSN : 2187-3305
Print ISSN : 2186-3741
ISSN-L : 2186-3741
原著
ヒラメ筋に対するストレッチング効果の筋電図学的解析
中村 浩一兒玉 隆之向野 義人鈴木 重行福良 剛志大和 千絵
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 4 巻 3 号 p. 125-128

詳細
抄録
本研究の目的は,ヒラメ筋に対するストレッチング効果を神経生理学的に明らかにすることである。対象は,健常男子学生40名40肢左脚とした。方法は,ストレッチングを課す条件(ストレッチ条件)と課さない条件(コントロール条件)から,誘発筋電図を用いてH波とM波の最大振幅から算出された最大振幅比(Hmax/Mmax)により,ヒラメ筋の状態を評価し,条件間およびストレッチング前後で比較検討した。結果は,条件間の最大振幅比に有意差はみられないが,ストレッチング前に比べストレッチング後は,有意に低値を示した。これらの知見から,個別的な筋へのストレッチングは従来の先行研究と同様の神経生理学的変化をもたらす可能性が示唆される。
著者関連情報
© 2014 日本ヘルスプロモーション理学療法学会
前の記事 次の記事
feedback
Top