抄録
地域在住高齢者を対象に身体機能の評価を行い,参加しているサークルにより身体機能に差異がみられるのか検討した。測定項目は,上体起こし,30秒間椅子立ち上がりテスト,開眼片足立ち時間,5ⅿ最速歩行時間,Timed Up & Go test とし,「いきいき百歳体操」と「マシントレーニングサークル」のグループに分けて比較した。年齢と性別を共変量として解析した結果,上体起こしの測定項目のみ「いきいき百歳体操」グループの方が,「マシントレーニングサークル」グループよりも低い値を示した(p<0.01)。このことから,「いきいき百歳体操」グループでは,体幹機能の強化に関してはさらにトレーニングを追加する必要性が示唆された。