園芸学研究
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栽培管理・作型
暗期中断期間中における電照中断がキクの花芽形成に及ぼす影響
白山 竜次永吉 実孝郡山 啓作
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2014 年 13 巻 3 号 p. 241-248

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抄録
キク電照栽培における電照中断が花芽形成に及ぼす影響を中断処理による葉数の変化で評価した.秋ギク‘新神2’および夏秋ギク‘岩の白扇’を供試して,作型や中断時期が展開葉数に及ぼす影響を調査した.秋ギク‘新神2’の12月開花における定植22日後からの電照中断処理では,電照中断3日間以上で展開葉数が有意に減少し,花芽形成に影響が現れたが,定植36日後からの電照中断では4日間以上の処理で花芽形成への影響が生じた.‘新神2’の3月開花栽培では電照中断5日間以内の処理では,花芽形成に影響が認められなかった.夏秋ギク‘岩の白扇’の7月開花では,電照中断4日間以上,8月開花では3日間,9月開花では2日間以上で花芽形成に明確な影響が認められた.この電照中断日数の変動の要因については処理前後の気温などの環境要因や品種の持つ幼若性が影響している可能性が考えられる.秋ギク3品種,夏秋ギク2品種を供試して,中断日数および中断時期が花芽形成に及ぼす影響を調査した.中断日数はわずか1日で影響を受ける品種から3日間では影響しない品種まで分かれた.中断時期は,定植から中断処理までの期間が長くなるほど,花芽形成への影響が大きくなる傾向が認められた.これまで電照中断日数は1~2日は問題ないとされてきたが,本試験の結果から電照中断日数と花芽形成の関係は品種や作型,気象要因,中断時期などで異なることが示された.
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© 2014 園芸学会
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