抄録
網入り果は果実の外側から維管束が透けて見える症状の果実であり,特有の網模様を呈して外観が優れず,果実硬度が低いため商品価値が低い.本実験では,網入り果発生に及ぼす昼温の影響について検討した.夜温を8°C一定に制御した場合,昼温20°Cでは網入り症状が強く現れたのに対し,昼温24°Cおよび昼温28°Cでは症状が軽減された.さらに,促成トマト栽培において開花前から開花期の加温機の設定を日中20°Cとした場合,対照区(加温機の設定を日中8°Cにした場合)に比べて網入り果の発生を抑制できることが明らかとなった.これによって,果皮が薄いといった形態的な異常が軽減され,果実硬度が高まった.