園芸学研究
Online ISSN : 1880-3571
Print ISSN : 1347-2658
ISSN-L : 1347-2658
発育・制御
ストレプトマイシンにより無核化したブドウ‘藤稔’の果粒肥大と品質に及ぼすジベレリンおよびCPPU処理の影響
石川 一憲馬場 正谷澤 貞幸高橋 久光池田 富喜夫
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 2 巻 3 号 p. 209-213

詳細
抄録
4倍性ブドウ‘藤稔’において,開花前ストレプトマイシン (SM) 200 ppmで誘発した無核ブドウの肥大促進を図るために,満開時および満開11日後のジベレリンGA3 (GA) 単独か,GAと1‐(2‐クロロ‐4‐ピリジル) -3-フェニル尿素 (CPPU) を混用して処理した場合,また,果房の着粒数を変えた場合,果粒肥大や品質に及ぼす影響について検討した.
1.満開後11日目の,GA25 ppmとCPPU (5, 7.5, 10 ppm) との混合処理では,高い濃度ほど大果房を生産したが,平均1粒重は20 g以下であった.
2.1果房当たり15~20粒程度に制限した摘果処理効果を比較すると,CPPU処理ほど果粒肥大促進効果はなかった.しかし,大果粒でコンパクトな果房生産には,果革色など品質面から23粒程度に制限する必要があると考えられた.
3.1果粒重20 g以上の大果粒で450 g程度のコンパクトな果房は,満開時にGA 2.5 ppmで処理され,さらに満開後11日目にGA50または100 ppmとCPPU 10 ppmを混合処理することにより達成された.なお,これらの処理は,果粒の着色は果実品質に著しい影響を及ぼすことはなかった.
著者関連情報
© 2003 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top