露地における小ギクの計画生産を目的に,7月咲き小ギクの中から日長感応性品種を選抜し,暗期中断処理による高需要期出荷を検討した.
1.自然開花期が7月の小ギク14品種から日長に感応する13品種を選抜した.このうちの8品種を4月19日に定植し,6月11日に暗期中断処理を終了すると,4品種が高需要期である8月上旬に開花した.
2.暗期中断処理による開花反応期間の年次差は小さいので,7月咲き小ギクと暗期中断を組み合わせた盆出荷用の計画生産が可能と考えられた.
3.6月から8月にかけての高温期における暗期中断処理後の開花反応期間は,自然日長の変化に対応して変動した.この結果から,彼岸出荷ならびに同一品種による継続出荷の可能性が示唆された.