園芸学研究
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土壌管理・施肥・灌水
培養液への塩類の添加が水耕栽培トマトの糖度と果実重量に及ぼす影響
岡 一郎末 紀夫高橋 久幸
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キーワード: 塩類添加, 水耕, トマト, 糖度
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2004 年 3 巻 2 号 p. 149-154

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抄録

トマトの毛管式水耕栽培において,標準培養液に人工海水塩を添加して,塩類処理が果実の糖度と重量に及ぼす影響を調査した.
3段摘心栽培では,培養液のECが高く推移した区ほど糖度は高く,糖度と果実重量には負の相関が認められた.標準液に2000 ppmの塩類を添加した培養液で栽培を始め,第3花房開花期から標準液補給に変えて培養液のECを低下させた区では,目標に近いBrix 8.5~9.7の糖度が確保でき,全期間塩類を添加処理した区に比べて,果実重量の低下もやや抑えることができた.
8段摘心栽培では,培養液の窒素濃度を高め,さらに塩類を加えてEC 6 dS・m−1で栽培した区で第1果房からほぼ目標糖度に達し,塩類のみでECを高めた処理区に比べて,上段果房での果実重量の低下も避けることができた.

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© 2004 園芸学会
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