園芸学研究
Online ISSN : 1880-3571
Print ISSN : 1347-2658
ISSN-L : 1347-2658
繁殖・育苗
熱融着性ポリエステル繊維固化培地を利用したシュッコンカスミソウセル成型苗の移植期拡大
後藤 丹十郎藤井 一徳元岡 茂治小西 国義
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 4 巻 1 号 p. 17-20

詳細
抄録

熱融着性ポリエステル繊維で固化した培地(固化培地)がシュッコンカスミソウの発根および移植後の生育に及ぼす影響を調査した. 固化培地は培地組成にかかわらず, 発根率に影響を及ぼさなかった. また, 固化培地は根鉢形成していなくても崩れなかった. 固化培地は土壌に押し込んでも崩れないので植えやすかった. 固化培地を用いても, シュッコンカスミソウの生育および切り花品質に影響を及ぼさなかった. 多肉根の形成も抑制しなかった. 以上から, 固化培地を用いることにより根鉢形成前のセル苗を移植でき, 結果として移植適期が拡大した.

著者関連情報
© 2005 園芸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top