抄録
1. オオナルコユリの戸外栽培株の根茎の休眠 (内生休眠) は7月上旬以前には極めて深かったが, その後, 日数の経過とともに徐々に浅くなり, 11月下旬以後は約5~8℃に低下した平均気温も休眠打破を促進して, 休眠の深さの減少が一層進み, 2月下旬~3月下旬には休眠がほぼ覚醒した.
2. 休眠がほぼ覚醒した根茎の萌芽に適した温度は25~30℃であった.
3. 戸外で育成された根茎に対する休眠打破のための低温処理は8月下旬以後が有効で, 十分な休眠打破効果を得るためには, 5℃で約90日間以上処理する必要があった.
4. 根茎がつながった状態の多くの芽をもつ根茎群を植え付けた場合には, 約半数の芽しか萌芽しなかったが, 1つの芽のみをもつ根茎を植え付けた場合にはすべての芽が萌芽した.