抄録
高地温と抵抗性ダイズ‘Peking’がエダマメ圃場のダイズシストセンチュウ増殖に与える効果を検討した. 恒温器試験では, 地温が33℃の場合, 観音台圃場産のダイズシストセンチュウは増殖能力が著しく低かった. 圃場ではエダマメ品種‘富貴’と抵抗性大豆品種‘Peking’を用い2000年から2003年まで黒, 白黒ダブル, 透明のマルチ区および無マルチ区を設け試験を行なった. 2002年透明マルチ区で地温33℃以上の積算時間が207時間, 白黒ダブルマルチ区が95時間で, この時透明マルチ区の線虫増殖率は有意に低く, 翌年同じ試験区に栽培されたエダマメの莢重は透明マルチ区で有意に高かった. 地温33℃以上の積算時間が200時間を超す場合, 圃場での増殖率が抑制されると考えられた. 積算時間が短い場合の効果は明確には認められなかった. ‘Peking’を作付けすると増殖率が‘富貴’作付けに比べ低下し, 密度抑制効果が増殖率の低下と次年度のエダマメの莢重増加によって確認された.