抄録
菌根菌(Gigaspora margarita, Glomus mosseae, Gl. aggregatum)共生したイチゴ(‘濃姫’)の不織布ポットを利用した高設栽培における収量性について調査した.接種10週間後,すべての接種区で植物体生長促進効果がみられ,感染率には菌種間差があった.収穫開始後,頂果房・腋果房における収量推移にはピーク期が存在し,各果房のピーク期前後における収量変動は接種区で小さく,無接種区より安定した収量推移であった.総収量は菌種に関わらずすべての接種区で増加し,これには特に大果(3L:27 g,2L:21 g)の割合の増大が寄与していた.これらのことから,不織布ポットを利用した高設栽培において,菌根菌接種による植物体生育の改善および収量増加が確認された.