教材開発とその指導法研究の一環として,2018年度に子どもを対象としたアートプロジェクト「あかま造形教室の森」注1)を「LIFESTYLES展実行委員会」の主催で開催した。本研究では,「あかま造形教室の森Vol. 2」でのワークショップの活動を初等教育「図画工作科」における「造形遊び」の教材として位置付けることを目的とし,ワークショップの実践内容及び参加者を対象に実施したアンケート調査からの成果と課題を考察した。アンケート結果からの成果により,「ヒミツ基地,作ろうぜ!」「森の不思議な生き物をつくろう!」の活動を「造形遊び」の教材として位置付けることができた。しかし,「森のソーシャラート・クエスト」の活動を「造形遊び」の教材として位置付けることは難しかった。課題として,森の中での活動にあたって,子ども達への危険の周知や用具の使い方の指導を徹底し,悪天候の際の対応を考慮する必要があった。