抄録
日本の農業は、農業就労者の高齢化と減少や、耕作放棄地の増加という大きな問題を抱えており、それに伴う食料自給率の低下や農村の持続性確保も懸念されている。これらの最も大きな要因は農業所得の低下である。問題の根本的解決には農業所得の向上が不可欠であり、本稿ではその方法の一つとして新規露地水耕栽培による農業生産を提案し、その妥当性の検証を行った。また新規露地水耕栽培ビジネス推進のためのプログラム戦略の策定とプラットフォームを設定し、P2Mの考え方に沿ってプログラムを組むことで新規露地水耕栽培ビジネスのプログラム提案し、それが有効であることを示した。