2019 年 13 巻 2 号 p. 139-166
日本の各地域でそれぞれの地域資源・観光資源の魅力を活かした体験ツーリズムや各種の商品サービス・ブランドを企画・製作・準備して、特定のターゲットツーリストを呼び込む着地型観光事業が企画・実践され始めている。その事業運営を担う中核的な人材を、「地方創生ディレクター」と呼ぶことにして、P2Mフレームワークを適用してこの人材育成プログラムの設計・開発と実証に取り組んでいる。そこで本論文の研究目的として、この育成プログラムの中で、以下の3つの研究課題に取り組むことにする:(1)着地型観光に向けた価値共創と体験ツーリズムのデザイン、(2)地域ブランドの構築と商品サービス・ブランドの企画、(3)ターゲットツーリストの購買意思決定プロセスとサービスプロセス。