抄録
エンジニアリング企業が直面している主要な問題の一つとして、プロジェクトが遅延した際に必要十分な作業員を動員できる実行可能な是正計画を立てることにある。一方、米国の大規模プロジェクトでは、作業者不足や作業パフォーマンスの低下を原因とする遅延が確認されている。昨今、Society 5.0が提唱され、人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)を活用したリソースの活用に著しい変化が見られる。様々な管理ツールが既にエンジニアリング企業によって開発され、プロジェクトに適用されている。モノやデータ、サービス、ヒトのインターネットを取り巻くネットワーキング技術は、エンジニアリング業界の未来を変えるものと考える。この課題を解決するため、筆者らはデジタルトランスフォーメーションプログラム(DXプログラム)によって正確な労働者位置データを取得できるデータ蓄積の方法を検討したので報告する。