国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会誌
Online ISSN : 2432-9894
P2M Version 2.0におけるコーディネーション機能
山本 秀男
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 4 巻 2 号 p. 51-60

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抄録

新たなシステム導入をともなう業務改革や大規模研究開発では、現場に密着した課題の発見と創造的な解決策の提案が必要となる。このようなイノベーションを前提とするプログラムのマネジャーは、最終意志決定者に対する適切なフィードバックと、価値観の異なる組織の間の調整能力を持たなければならない。つまり、最終意志決定者のビジョンを実現する実行計画の策定と、フォロワーのインセンティブを高揚させる指導力の発揮が期待される。価値観の異なる組織の意識を統一し牽引していく"柔軟な指導力"の例として、NTTの総合プロデュース活動と産学官連携コーディネーション活動を紹介し、P2M Version 2.0においても、フォロワーに対するコーディネーション機能が重要であることを述べる。

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© 2010 一般社団法人 国際P2M学会及び著者
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