抄録
企業革新は、すなわち企業におけるビジネスモデルを変革することを意味する。ビジネスモデルが変化するとき、企業で必要とされる技術や人的資源の質・量も変化する。企業革新を行うプログラムでは、必要な技術と実働可能な人的資源を調整することが企業リエンジニアリング成功の鍵となる。本稿では、人的資源の適切な配置・配分に関する問題を考察し、技術や人的資源の経営的管理問題を、要求(量と質)と利用可能資源(量と質)の関係に一般化することで、熱エネルギーの有効利用手法として広く利用されているピンチテクノロジーが適用できることを明らかにする。さらに、戦略的技術経営に必要な人的資源計画の策定について示唆する。