抄録
大学の教育現場では広くPBL(Project Based Learning)が実施されている。企業における価値創造の取り組みとして、デザイン領域において小学生向け学習イベントの企画・運営を行った。この事例ではプロジェクトチームがデザインプロセスの理解と着実な実行を行うことを目的とし、ルーブリックを活用した評価ワークを取り入れ、達成度合いの計測を行った。その結果、複数のプロジェクトにおいて達成度合いに差異が見られた。本論文では、この実践事例からP2Mの観点でプロジェクトチームのデザインプロセス実行に影響する要素を明らかにし、デザイン教育における効果的なPBL実施の要件を明らかにする。