国際P2M学会研究発表大会予稿集
Online ISSN : 2432-0382
ISSN-L : 2432-0382
2023 春季
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DX推進活動で現場力向上を実現する推進リーダのダブルループ学習
*三枝 澄絵稲葉 元哉
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p. 130-140

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抄録
企業の競争力強化の経営戦略としてデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)の導入や検討が各社で進む中、活動の初期段階から「現場の理解が得られない」、「経営と現場のギャップがある」等、現場にまつわる課題を挙げるケースが散見している。この場合、運用段階まで進んだ際に、現場で活用されない、あるいは機能せず、一時しのぎに終わる可能性があることを示唆している。DXは不確実な事業環境の中で永続的な発展や競争力を向上するために、デジタル技術を活用して、ビジネスの仕組みそのものを最適化していくことに目的がある。さらにそれを活用する現場が主体的にアイデアを出すマインドや、柔軟に新しい価値を創出することができる、いわゆる現場力が伴うからこそ、導入した仕組みを継続的に進化させることができる。本研究では、弊社事例をもとに、DX活動をリードする推進リーダの重要な思考について、ダブルループ学習(C.Argysis/D.schon[1])で検証したうえで、複雑性を伴う現場を主体的に変革するための要素を考察する。
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© 2023 International Association of P2M and Authors
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