2020 年 11 巻 p. 73-98
本稿は、外国人介護人材の受け入れに関わる4つの制度(①経済連携協定(EPA)、在留資格「介護」③技能実習制度、④特定技能)について、各制度の特徴を比較するものである。まず、外国人材に求められる日本語力と秋田県における受け入れ状況という視点から整理し、現状を把握する。さらに、秋田と岩手でEPAと技能実習制度を利用して来日した外国人材を受け入れている施設の事例を取り上げ、受け入れ施設への訪問調査や現場での観察記録等に基づき、現場で行われている支援の実践や課題について論じる。