電氣學會雜誌
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誘導型積算電力計の理論(其の二)
大竹 太郎加藤 信義
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1925 年 45 巻 448 号 p. 1035-1049

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抄録

誘導型積算電力計に於て
(假設第一) 廻轉圓板は極めて薄きものとす。
(假設第二) 磁束は磁極の下に於てのみ分明し其の外側は到る處零なりとす。
(假設第三) 磁極を圓形とし其の下の磁束密度は到る處均一なりとす。なる三の假設の下に廻轉圓板に作用する平均トルクの近似値は既に昨年本會雜誌に發表せられたる通りなり。然れ共其の計算の途中に於ては種々の省略をなし完今なる結果なりと言ふ能はず。本論文に於ては各種の省略を全廢して上記の假設の嚴格なる遵奉の下に廻轉圓板に作用する平均トルクを計算せり。其の結果として既に發表せし處に依れば其の平均トルクは各電壓及電流磁束を夫々電壓及電流磁極の中心及各圓形磁極の圓板に關するInversionの中心に集中せしものとして計算せしものなれ〓此處には各磁束を其の所屬の圓形磁極の中心併に其の中心の圓板に關するInversionに集中して其の平均のトルクを計算して何等差支無かる可しと云ふ結論に到達せり。

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